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電気工事とは

電気技術者のキャリアアップ

「電気工事」では、仕事に就いてから、徐々にキャリアをステップアップさせていきます。目標を決めながら仕事を行うことにより、より高いレベルの仕事を任されるようになります。次に挙げるのは、キャリアアップの一例です。

①現場施工の場合
★見習い

 電気工事の作業の補助的な業務に従事します。資格を未取得の場合は、電気工事士でなくてもできる部分の作業を行います。
 この間に、施工図の読み方や作業工程や作業方法を覚えたり、また電気工事ができるよう第二種電気工事士や認定電気工事従事者、また第一種電気工事士などの資格を取得していきます。

★技能者

 資格を取得し、一通りの業務をこなせるようになると、技能者として現場の業務をこなします。職長の指示のもと、現場での施工にあたり、施工図を読みながら一つ一つ確実に施工していきます。
 作業内容は、小さな現場では、建物全体の電気が通る幹線の配線から、分電盤やボックスの設置、配線器具や照明器具の取付け、さらにインターホンやテレビ、電話の配管からLAN配線など、電気に関連するすべての作業を行います。
 大きな現場の場合、作業を分担する場合もあり、幹線を配線する作業班や照明器具の作業班など、それぞれの班に分かれて作業を行う場合もあります。

★職長

 現場の技能者を束ね、施工を全体的に指揮していく立場です。施工管理を行う現場代理人と打合せを行い、どのような施工を行うか、またどの技能者を配置するかを決めていきます。
 また現場内での他職種の技能者ともコミュニケーションをとり、円滑に作業できるよう気を配ります。 これらの作業に、落下事故や感電事故など災害の発生する危険性がないかも予測し、施工管理技術者とともに安全対策を行っていきます。

★上級職長(基幹技能者)

 職長としての高い能力を持ち、技能者と技術者との中間的な役割を持つスペシャリストです。上級の職長になると、十分な経験と作業能力を備え、技術的な知識とそれに基づいた提案能力、現場をまとめ、工事を効率的に進めていく管理能力などを持つことが期待されます。国土交通省では、建設業の中でそのような能力を持つ者を認定する基幹技能者制度を設けており、電気工事では「登録電気工事基幹技能者」が該当します。

②施工管理の場合

★補助者

​ 施工管理において、現場代理人の補助を行います。現場施工を行う技能者への伝達、書類の記入や整理、図面の作成、現場写真の撮影、資材の発注と搬入時のチェックなど、また直接の工事とは違ったさまざまな業務を行います。
 特に技能者や他の専門工事業者、また建築の監督との確認や伝達も需要で、あいさつやコミュニケーション能力が必要になります。
 これらの業務をこなしながら、自分の現場を任される「現場代理人」を目指します。

★現場代理人

 現場において、社長の代理をする技術者として常駐するのが「現場代理人」です。現場の責任者として、品質や工程、また工事原価や安全などの管理を行います。
 さらに発注者や協力会社への対応も行い、最終的に工事の完遂(かんすい)を目指します。責任も重いですが、裁量も与えられ、やりがいのある仕事です。

★工事部長・工事課長

 一つの現場だけでなく、現場代理人が抱えるそれぞれの現場を組織的に管理、必要に応じて支援を行い、現場代理人を育てていきます。
 また、現場を会社組織として見る、経営の補佐的な役割も担います。

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